サンジェルマン博士の事件簿#1 ~妖精の神隠し~ 第2話

そういえば…丁度ようせいの粉の入荷が止まったあたりからでしょうか?

おかしな話を耳にするようになったんです。

南レンドアの波止場で挙動不審な人物を見かけるようになったとか、人が多い場所で神隠しに合うという事件がおきはじめたとか…

関係があるとは言えませんが、タイミングが良すぎると思うんです。

神隠しの方は既に南町にある討伐本部の方でも調査は開始してると思いますが、この件も合わせて相談してみると何かわかるかもしれません。

そんな話をツボ錬金ギルド直営の素材屋にて聞き、私は南町の討伐依頼本部へと足を運んだ。

 

レンドア南 討伐依頼本部

 

『・・・・・というわけなんだが、少し話を聞かせてはくれないか? 』

私は【ようせいの粉】の入荷が止まった件、そして話に聞く神隠し事件が関連性があるのではないかと討伐本部の衛士に伝え、詳しい話を聞く。

話を聞く限りは時系列的なタイミングはほぼ一致する。

そして神隠しは大抵、港の荷下ろし場の周辺か人が多く集まる場所で発生しているらしい。

(つまり…何かの現場を見られての隠ぺい目的の犯行、そして最初から人をさらうのが目的の犯行とふたつあるか…)

 


【衛士】

我々、討伐依頼本部直属の面々が常駐するレンドアでこのような事件…

悔しくて仕方ない!

これ以上の犠牲者を出すことは何としても止めたいのだ。

なるべく我々で解決したいのは山々だが、そうも言っていられない。

頼む!

貴方の知恵を貸してくれ。

独自に調査をして我々に協力して欲しいのだ!!

当然だが、タダではないらしい。

依頼本部の規定に従い、冒険者に支払われるのと同等の報酬が出されるとのこと。

もっとも、私も私で【ようせいの粉】が手に入らないと困るわけだから、報酬などなくとも調査位は協力するつもりではいたがな。

もらえるものはもらっておこう。

 

『さて…と、調査の基本は聞き込みからだな。

こんな時、なんだっけあの竜族の…そうそう、クロウズみたいな能力があれば楽だろうにな』

 

レンドア市街

基本は聞き込み…と言いつつ、若干コミュ障気味な私が最初にやったのは「張り込み」だった。

なに、理由は単純だ、人の多いところや港の荷下ろし場での事件発生が多いというなら、その現場を張り込めば有力な手掛かりが見つかるかもしれない。

そういうことだ。

それならばとっくに衛士達がやってるであろうというツッコミは無用。

何しろ私はプロの探偵でもなんでもないのだからな!

 

そうやって私はレンドアで最も人が集まる場所「モコモコパーク」を木箱の陰から張り込みしたり…

港の荷下ろし場の荷物に隠れて長時間張り込みをしたりした。

特に港での張り込みは危険を極めることとなり、危うく機関(?)の手の者に見つかるところだった。

きっとこいつにバレれば私もいずこかへ連行されたに違いない。

 

※ハカセ視点では不審なウェディに見つかったか見つからないか…という勝手な妄想であるが、事実なんのことはない彼から見たら長時間こんなところに座り込んでいるハカセこそが不審人物に見えていただけの話である。

結果、こんなことを続けても何も得るものなどなかったわけで、何かあったかと言われたら張り込み現場の近くで商売をしている「チャガナ」とかいう闇商人から欲しくもない服を売りつけられそうになっただけである。

 

『仕方ない、ちゃんと聞き込みをするか…』

そうして、渋々聞き込みをしに市街を歩き回ることにしたのである。

 

そして、新たな情報

(ビンゴ!(゚∀゚)キタコレ!!)

聞き込みを続ける私はある人物からの情報に心の中でガッツポーズをしていた。

その話はこうである。

 

【エルフの男性】

ふむ、確かに近頃このレンドアで突然姿を消す者が増えたという話は聞くようになりましたね…

その事件については私ごときが何か知っていることはないのですが、貴方のいう【ようせいの粉】が手に入らなくなった時期、そして神隠しが起きるようになった時期より少し前位からでしょうか…

関連性についてはどうとも言えないのですが、【フェアリースパーク】と呼ばれるお酒が密かに流行しだしたのです。

そしてそれは路地裏の露店などでしか扱っていない。

口コミで聞いた話ですがね、非合法の香りが漂ってきませんか?

その名前もね…関連性が気になるでしょう?

 

そうだ、少し錬金のことを学問的に学んだ者ならわかる。

【ようせいの粉】の販売量に限度が設けられている理由、そしてどんな効果を持つ化学薬品であるのか。

ゆえに、このエルフは私の話を聞いて関連がありそうだと思ったのだろう。

 

【フェアリースパーク】そんなネーミングも露骨すぎるくらいに引っかかる。

飲んだら気分高揚や楽しい幻覚、幻聴があり、味わいもあってクセになるという噂だ。

間違いないだろう、これはいわゆる「フェアリーシュガー」を利用した麻薬の類。

既定の分量であればお菓子の味を良くしてほっこりする程度の効果だが、限度を超せば毒。

おそらく、大量の【ようせいの粉】を単純に安い酒にブレンドしただけの悪質な商売だろう。

まあ、ただの悪質な商売で終わるとは思えないがな、それだけなら素材屋から【ようせいの粉】が消える事態に陥るほど大規模にはならないだろうし、裏ルートでそこまでやれば必ず足がつくだろう。

もっと計画的で悪質なことが行われている気がする。

 

【フェアリースパーク】を流通させているのは誰か。

その中毒性を持つ悪魔の酒で人々を魅了し、事件へと巻き込む。

それが神隠しなのだろうと考える。

 

この事件、もう少し突っ込んでみないとわからないだろう。

そう私は考えていた。

 

そして、間もなく事件の被害者に出会うことになる。

 

今はまだ、この事件関わってはいけないものだと知る由もない。

 

 

 

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【ハカセ】

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